ハロウィンで”かぼちゃ”を使う意味とは?ハロウィン発祥の地、北欧に伝わる恐怖の伝説に迫る!
ハロウィンといえばオレンジ色のかぼちゃ。
「オレンジ色のカボチャをくり抜いてランタンを作る」
海外では当たり前のハロウィン文化。
この季節になると、近所のスーパーで店頭に並ぶ様々なカラフルなかぼちゃたち。海外に来て初めてこのカボチャの陳列を見た時、「どうやって食べるんだろう?かわいい!」って思った私ですが・・。
実は、このカラフルなかぼちゃは、『食べれない!』んですよね。
オレンジ色のでっかいカボチャも、ハロウィンのこの時期のランタンの為に農家の方達が育てているんですよね。
大体、ハロウィンの前日、もしくは前々日にオレンジ色のカボチャを掘って、ジャックオーランタン(jack o’lantern)を作って、お家の前や階段に飾るのが北アメリカの文化となっています。
日本では、ジャック・オー・ランタン以外にも「ジャック・オ・ランタン」や「ジャッコランタン」って言うらしいです。
早く掘りすぎると腐っちゃうから、大体ハロウィンの数日前に作成する人が多いです。
そもそも、ハロウィンって何?
秋の収穫を祝うと共に、冬の前に訪れる”悪霊を追い払うお祭り”です。
ハロウィンの起源は、古代ケルト人の秋の収穫感謝祭。 そして、亡くなった霊が親族を訪ねると日とも言われています。日本のお盆に似ています。しかし、この日は亡くなった霊と一緒に悪霊もやって来て作物を荒らすとも言われています。
ハロウィンに仮装するのは、以上のように考えられていた為、さまよう魔物と同じ格好をして、自分たちも魔物の仲間というアピールをして難を逃れる為に始められたと言われています。子供が街を練り歩いてお菓子をもらうのも、魔物に仮装した子供たちがお菓子をもらうことで魔物のご機嫌をとって魔物が家の中まで入ってこないようにする意味があります。
ジャック・オー・ランタン(jack o’lantern)の由来
アイルランドやスコットランドのケルト系文化に伝わる鬼火(正体不明の火の玉)の様なもの。
『o’』の部分は『of』の省略形で、「ジャックのランタン(ちょうちん)」という意味。
もともとは、カブや、根菜をくり抜いて作られていたものが、移民したアイルランド人によってアメリカで生産が多かったカボチャのランタンに変化したものです。かぼちゃの方がカブよりくり抜きやすく、その後かぼちゃが主流として広まってゆきました。
毎年10月31日、Halloweenに作るカボチャのロウソクたての事を”ジャック・オー・ランタン”と呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があると信じられています。
そして、ジャック・オー・ランタンの由来にはふたつの怖ーい伝説があるのをご存知ですか?
恐怖のふたつの伝説
ジャック・オ・ランタンの逸話には、いくつかのバリエーションが存在する。
『鍛冶屋のウィル』
生前に堕落した人生を送ったまま死んだ鍛冶屋のウィルのお話。
昔、悪さばかり繰り返しているウィルという男がいました。
ウィルは人を騙し、悪さばかりをしてきた為に人から恨みを買い、殺されてしまいました。
元々口がうまかったウィルは、地獄の門番を上手く騙して、もう一度生きるチャンスを得ます。ウィルは二度目の人生で反省するばかりか、また悪さばかりを繰り返すのでした。
結局彼は天国へも地獄へも行けずにその間をさまよい続けることになりました。
その姿を見た悪魔が、寒い中でも暖を取れるようにと地獄の石炭と火を分けてあげたそうです。この石炭から出る炎を ”ウィルオウィスプ=さまよう火の玉” と呼ぶようになったそうです。
その火の玉は、生前、罪を犯し天国へ行けずさまよっている魂や、洗礼を受けずに亡くなってしまった子供の魂だとも言い伝えられています。
ーウィル・オ・ウィスプの逸話よりー
『けちんぼジャック』(アイルランドに伝わる伝説)
昔、乱暴でケチで怠け者なずるがしこい酒好きのジャックという男がいました。
ジャックは日頃からウソばかりついては人々を騙していました。
ハロウィンの夜にも散々酔っ払い、地獄から出て来た悪魔と出会います。悪魔はジャックの魂を取ろうとしました。そこでジャックは悪魔に「魂をあげるから最期に酒を飲ませてくれ」と頼みます。
悪魔はその願いを聞き入れコインに化けて酒代を払おうとすると、ジャックに十字架で抑えつけられてしまい、10年後にも同じようにジャックに騙されたて降参した悪魔は、「ジャックの魂は取らない」と約束させられました。
時は流れやがてジャックは寿命を迎えこの世を旅立ちましたが、生前の行いの悪さから天国へは行けませんでした。
そこで地獄へ向かいますが生前出会った悪魔がそこに現れ、「ジャックの魂は取らない約束をしているから」、「お前は天国へ行くことも、地獄へ行くこと出来ない」と言われ、 死後の国へ向えずに現世を永遠に彷徨い続ける事になりました。
天国にも地獄にも行けなくなったジャックは、落ちていたカブをくり抜いて火を灯し、天国と地獄の間を永遠にさまよい歩き続けました。
ージャック・オ・ランタンの逸話よりー
このふたつの伝説が、オレンジ色のパン付近のランタンの裏側に隠されているなんて、長年知らなかったです。
毎年ハロウィン近くになると、オレンジのかぼちゃを探しに行って、くり抜いてランタンを作る作業をして飾っているのですが、たまたま我が家に遊びに来たカナダ人の友人が以前、”ウィル・オ・ウィスプ”のことを聞いてきたことがありました。
「Nine pumpkin! Do you know “Will o’ the wisp?” 」(いいかぼちゃじゃないか?!ウィル・オ・ウィスプを知ってるの?)
「Nop・・」(いや・・)
それから、かぼちゃの伝説やハロウィンについて熱く語ってもらって私のハロウィン知識がぐっと上がったのでした(笑)
ちなみに、イギリスのスコットランドでは現在でもカボチャではなく伝統的なカブのランタンをハロウィンに用いているようです。
”ハロウィンにカボチャ提灯を玄関前に提げると、善霊を呼び寄せ、悪霊を避ける” と言われているので、もし、チャンスがあればランタンを作ってみてはいかがですか?
この逸話を知ってお友達に話すとちょっとカッコイイかも!?
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