バンクーバーの “暗闇レストラン”・ダークテーブル 恐怖の実体験
Contents
真っ暗闇で何も見えない・・こんなレストラン知ってますか?
入店した途端、真っ暗で何も見えない・・。
光一つ見えないレストラン。暗闇の中、料理が運ばれてくる。
暗闇の中で手探りでご飯を食べる。
まじ?
はい。
マジです(笑)
そんな不思議なあり得ないレストランがバンクーバーにあるんですよ。
頭の中こんな質問でいっぱいになってませんか?
- 見えない中でどうやって食べるの?
- どうやってメニューを見るの?オーダーできないじゃん・・?
- 実際に食べる事が出来るの?
- どんな感じなの?
- だいたい、ウェイトレスは暗闇の中どうやって運ぶのよ?
私も不思議でたまらない。暗闇レストランの名前は【Dark Table】
暗闇レストランBlind Dining ”Dark Table”
視覚を失い、感触、味、音や匂いという今までにない新しい現実。
「Blind Dining(暗闇レストラン)」はスイスが発祥の地。視覚障がい者の牧師のユルグさんが友人を自宅に招いて自分と同じ感覚を体験してもらう試みで、友人たちに目隠しをして食事をしてもらったそうです。結果、「視覚が取り去られた状態の中、それ以外の味覚、嗅覚、聴覚、触覚が研ぎ澄まされて、なんとも新しい食事の楽しみ方ができた」と好評でした。そこで、「暗闇の中で食事をする」レストランの開業を思いついたそうです。ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスにもあり、反響を呼んでいる。カナダにはバンクーバー、モントリオール、トロントにオープンしました。
同店オーナー、Moe Alameddineさんは「目の見えない状態で食事をすることで、ほかのどんな店でも味わったことのない体験をすることができる」と自信をもっています。スタッフ24人中7人が視覚障がい者ということです。「視覚障がい者の失業率は70パーセントと高く、社会に溶け込むために沢山の壁を乗り越えなければならないが、暗闇の中では状況は一転して、目の見えない彼らが目の見える人たちの手助けをする」
障がい者雇用アップにも繋がっている。
ーDark Table. Blind Dining ー
早速、行ってきました!
そんな不思議なレストラン、行くしかないでしょっ!
ってことで勇気ある5人と共に行ってきました (笑)
入口に到着すると・・・
お店に入る前に注文を決めてオーダーすると説明を受けた。これなら暗闇の中でメニューが見えないという事もなくじっくりと考えてオーダーが出来る。
メニューは、前菜・メイン・デザートの3品コースで、前菜とデザートは日替わりのサプライズとなっています。
(なーるほど・・。)
せっかく来たから、私は3ドル追加してステーキと飲み物はビールを頼みました。
いよいよ名前が呼ばれて店内に案内される。店内の入り口(まだ少し明るい場所)でテーブルを担当するウェイトレスのお兄さんがやってきた。なかなか優しいイケメンのお兄さん、名前はBobby(ボビー)。
Bobbyに”皆繋がらなくちゃダメなんだ”って言われる私たち。
「・・・?」
手を前の人の方に置いて繋がってって、手を取って説明された。そう、ムカデリレーの時に前の人に方に両手を置くあれです(笑) ちなみに、一番前の人はBobbyの肩に手を置いてBobbyが列を席まで歩いて案内する形式です。
食事中、懐中電灯、携帯電話や時計などのライトの付くものは一切禁止。
いよいよ暗黒のレストランに入店。
”前の人とくれぐれも離れないように!” と注意を受けていよいよ店内に・・。
Bobbyが扉を開けて中に歩いていく。みんな前の人の方から手が離れないようにぞゾロゾロ続く。
いきなり真っ暗になるもんだから、恐怖です。私たち的にはゆっくり進みたいのですが、Bobbyは慣れているもんだから普通に歩くんですよね。その普通がとっても速くて離れないようについていくのが必死でした。
いやぁ~、怖かった。
相手を信じて足を進める。
何かに当たらないか、ぶつからないか、地面は平らなのか、一切自分の目で確認ができないから前の人を信じるしかない。足を止めたら離れてしまう。不安でいっぱい。
きっとこれを読んでいる人たちは・・
「いやいや、暗闇といっても目を凝らしてみたら、その暗さに慣れてきて何がうっすら見えたりするんでしょ~?」
って思うでしょ?
ところがどっこい、まったく見えないビックリするくらいの、今まで見たことないくらいの暗闇。
イメージ的な暗さはこんな感じです。
席に案内されて座ったはいいものの、不安で不安で、隣に座った人の膝に自分の膝をくっつけて可能な限りの相手の存在と距離感を感じて安心を求めました(笑)
そして、最初は皆不安のあまり意味のないことを話して相手の声から距離感を掴もうとする異常事態に(笑)
暗闇の中で料理を食べる
まずはビールが運ばれてきて、手渡しされる。
”カンパーイ!”
美味しいビールは裏切らないね~!ってビールを堪能してから、さあ困った・・。
ビールの瓶が置けない。
置いたらきっともう掴めないじゃん・・。私がずーっと冷たかったビールを自分の足の股に挟んで確保。(あー、ビルがぬるくなっちゃうじゃん・・)って気にするゆとりもなかったです。
その時は既に、”私が頼んだのって・・ステーキじゃなかったっけ? お肉なんて切れない・・どうしよう~。”こんな言葉で頭がぐるぐる。
最初に前菜みたいなものが運ばれてきた。何かわからないから必死に味わう。見えない分、味に敏感になる。何だったか忘れちゃったけど、冷たい冷菜スープみたいなやつだった気がします。
で、いよいよメインディッシュのステーキが登場。
股にはビールが挟まっているし、自分のカバンも膝に乗ってる状態でどうしよう。お皿のはじっこを掴んで手が離せない。周りのみんなはフォークとナイフを使っている音がする中、結局私はフォークでお皿の中の肉やらポテトやらをぶっ刺して食することに決定。
何かが刺さったのはわかるけど、何を今から食べるのかは口に運ぶまで分からないのも、なんだかじれったくなった私は最終的には手づかみで肉を食べました(笑)
暗闇の店内では、Bobbyだけが私たちの便りです。フォークを落としたりしたら、まずBobbyの名前を大きな声で呼び、Bobbyに質問があれば聞く。
食事中も、トイレに行きたくなったらBobbyを呼ぶ。
Bobbyはまさに私たちの神でした。
感じたこと
”疲れた・・・。” 食事が終わって外に出てきた途端に感じたこと。
どこが疲れたかって?
ずばり、 ”目” です。目がめちゃくちゃ疲れました・・。
見えないのに目で何も見ていないのに、目がぐったりするほど疲れました。で、帰りは少しでも目を休ませたくてバスの中では目を閉じていたわりました。
なんでなんだろう?って考えみたところ、どうやら真っ黒な闇の中で目が一生懸命に情報をくみ取ろうとして働いていてくれていたと思われます。一生懸命にものを見ようとして動き続けていたので、目が見えている状態の時よりも疲労してしまったようです。
可哀想な目ちゃん。
味はというと、食べ物を食べていたその瞬間は味だけに集中していたのでしっかり味を味わう事が出来たし、まぁまぁ美味しく食べれたとは思うのですが・・・。
正直、覚えていません。
お店を出てから皆で話していたことは、”正直、何を食べたかよく覚えていない” という事(笑)
それほどに視覚に頼って生きているんだなーって感じました。
料理の美味しさも視覚がかなり影響してるし、食べたという満足感も視覚があると無いとでは全く変わってくるという事を学びました。
見えない中、ひたすらに食べていたので、どのくらいの量を食べたのかも不明のままですしね。
”あ~!お腹がいっぱい!良く食べたな~!美味しかったな~!”
とは全くもってならなく、不思議な時空間に滞在していたようなぼんやりとした記憶と怠惰感にて私たちの初体験が終了しました。変な仲間意識も生まれて楽しかったです(笑)
話題性はかなりある!これは間違いないです!
暗闇レストラン Dark Table(Blind Dining) 場所
(名前)Dark Table
(所在地)2611 W 4th Ave, Vancouver, BC V6K 1P8
(営業時間)
金曜日 | 17時45分~22時30分 |
土曜日 | 17時45分~22時30分 |
日曜日 | 17時45分~22時00分 |
月曜日
(感謝祭)
|
定休日
祝休日の営業時間
|
火曜日 | 17時45分~22時00分 |
水曜日 | 17時45分~22時00分 |
木曜日 | 17時45分~22時00分 |
※ 行く際には予約をしていくといいですよ♪
以上、カナダ・バンクーバーの私の不思議な初体験でした!
興味のある人はぜひ、行ってみてくださいね♪
【他にお勧めの人気のある記事】はコチラ↓
【カナダ現地の安い保険】はこちらから↓
【格安海外航空券のお勧めサイト↓】
<全国各地発、世界643路線に対応!海外格安航空券予約はskyticket.jp>
【ワーホリ準備の時お世話になった Amazon.co.jp サイト↓】
-
前の記事
カナダ・バンクーバーの本格的ハロウィン “Pumpkin Patch”。簡単に行ける かぼちゃ畑の場所と行き方。 2019.10.09
-
次の記事
【保存版】留学業界 17年のプロが推奨する ”失敗しない語学学校の選び方” 2019.10.22